笑芸人 ( しょうげいにん ) ： 2002年冬号 ( Vol.9 )

また私の古本コレクションから。

以前、主に東京方面で活躍する漫才師、落語家、お笑い芸人にスポットを当てた高田文夫さん責任
編集の、「笑芸人（しょうげいにん）」という雑誌がありました。

3～5ヵ月くらいの間隔で不定期に発行されていましたが、2006年以降は休刊状態となっています。

その「笑芸人」の 2002年冬号 ( Vol.9 ) には達郎さんが登場し、対談を行っています。

笑芸人 1

表紙にも所ジョージさんと一緒にイラストで登場していますが、所さんと対談をしているわけではありま
せん。

対談のお相手は「笑点」大喜利でもおなじみのこの方。

春風亭昇太 ( しゅんぷうていしょうた ) さん。

「達郎・昇太のお笑いアカペラトーク」といったタイトルで、写真、トークを含め 13ページが割かれた
ボリュームのある特集になっています。

いくつか対談内容をピックアップしてみたいと思います。

まず冒頭部。

達「で、なんで僕なんですかね？」

昇「高田先生が “ お前はいつもそうやって暢気（のんき）に生きてて嬉しいか。たまには他業界の
       人の話を聞いて、頭をリフレッシュして来い、ケケ ” って言われまして。」

達「あたしゃ、空気清浄器か（笑）」

音楽絡みの話も。

達「ともかく、僕みたいな池袋の子供にとって落語や漫才は、基本的に基礎教養なんです。」

達「今でもライブを一緒にやってる難波広之（キーボード）も巣鴨出身で、同い年で一人っ子だから
       落語好きで、ふたりで “ 野田の醤油問屋の若旦那 ” とか下らないこと言い合ってるんだけど、
       誰もわからない。」

昇「落語のギャグを言い合っても、周りの人は気づかないわけですね。」

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達「テレビ画面ではあのライブ会場（寄席の会場）の雰囲気なんて、絶対に再現できませんからね。
       それでも 60人とか70人くらいの寄席の雰囲気だったら、まだ近いものが出せる様な気がするん
       ですけどね。5.11サラウンドとか何かで … 」

昇「ドルビー・サラウンド寄席（笑）。だけど、頑張って作ったわりには、売れなかったりするんですよ。」

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達「小学校の頃、僕は三波春夫さんが熱狂的に好きだったんで “ 俵星玄蕃 ” とか … 」

昇「歌えるんですか？」

達「ええ。出来ますよ。」

昇「是非カバーして欲しいですね（笑）。」

達「いやぁ、あれ長くて … 」

昇「コンサートで3時間も歌ってる人が何言ってんですか（笑）。」

そろそろ終わりの部分。

昇「奥さんは志村けんさんが好きだそうですね。」

達「僕はやっぱりクレージーが好きだったんですが、うちの女房はドリフ、特に志村さんが好きで
       “ ドリフ大爆笑 ” を全部録画してたんですよ。」

昇「やっぱり夫婦だ。なるべくして、なっている（笑）。」

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達「昇太さんは、お弟子さんはいらっしゃるんですか？」

昇「いないんですよ。自分のことを楽しんでるのが、一番いいです。」

達「お子さんは？」

昇「いや、結婚してないんですよ。」

達「じゃ、独身で、弟子もとらない？アナーキーだなぁ。」

この対談、11年以上も前のものですから、当時達郎さんは49歳、昇太さんは43歳。

昇太さんはまだ、大喜利のメンバーではありませんでした。

大喜利のメンバーになったのは2005年。 2007年には初めてお弟子さんも持たれたそうですが、
いまだ独身です。

達郎さんの落語好きは有名ですが、やっぱりすごい知識ですね。対談全体の7～8割くらい、達郎さん
がしゃべってます（笑）。

上記に掲載したトークはほんの一部です。全体はまだまだ長いです。

読んでみたい！ … という方、新品は難しいですが、中古ならまだ入手可能です。

→ 笑芸人： 2002年冬号 ( Vol.9 )

笑芸人 2

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