BOOMERANG BABY ( 加山雄三 )

達郎さんのアルバム「コージー（1998年）」に収録された「 BOOMERANG BABY 」ですが、
この作品、歌以外のコーラス、ギター、ベース、ドラム、キーボード、パーカッションについても、
達郎さんがすべて一人で演奏しています。

… すごい。

「 BOOMERANG BABY 」のオリジナルは加山雄三さんで、1966年にリリースされたアルバム
「 Exciting Sound Of Yuzo Kayama And The Launchers 」に収録されました。

このアルバムはインスト・ナンバーと英詞の曲で構成されていますが、作詞・作曲は全作品、加山さん
ご自身が行っています。

歌はもちろん、ギターも自分で弾いています。

「 BOOMERANG BABY 」の試聴は下記画像から。 ( 5曲目 )

加山雄三： Exciting Sound Of Yuzo Kayama And The Launchers ( '66 )

今さらながら加山さんの多才ぶりには、本当に驚かされてしまいます。

俳優でありながら上記のようにシンガー・ソング・ライターでもあり、ギターもかなりうまい。 ( 作家と
してのペンネームは “ 弾厚作 ” )

もちろん英語も堪能です。運動神経も抜群。

画集も出して個展を開くほど絵もうまくて、料理の腕前も相当なもの。

鉄道マニア、UFOマニアであり、とどめにゲーマーでもあるそうです。

どう頑張っても太刀打ちできそうにありません。 (×_×)

で、この「 BOOMERANG BABY 」、なぜ達郎さんがカバーしたのか？ということですが …

1997年に加山さんが還暦を迎えられました。

その際にとあるトリビュート・アルバムがリリースされましたが ( 多分これ → 60 CANDLES )、
達郎さんにも参加のお誘いがあったそうです。

しかし達郎さんは「自分はヘソ曲りだし、十把ひとからげはイヤだから」ということでそれは断って …

自分のアルバムで一人トリビュートをすることにしたのですが、そこで加山さんの作品の中でも最も
好きな曲の一つである「 BOOMERANG BABY 」をカバーした … ということらしいです。

「コージー」がリリースされるちょうど1週間前、加山さんとノーキー・エドワーズ ( ベンチャーズの
ギタリスト ) のジョイント・コンサートが開催されましたが、このコンサートに達郎さんがシークレット・
ゲストで登場しました。

ここで「 BOOMERANG BABY 」と「美しいヴィーナス」を加山さんと達郎さんでデュエットして
いますが、この時の音源はサンソンでも何度かオンエアされていますね。

… そうそう、加山さんの息子さんで俳優の山下徹大（やましたてつお）さんですが、この芸名は徹大
さんが熱烈な達郎さんのファンだということで付けられた名前だそうです。

芸名に付けちゃうくらいですから … よっぽどの達郎ファンなんでしょうね。

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