ヤフオクに珍品が出品されている …

もしかしたらすでにご覧になられた方もいるかもしれませんが、ヤフオクに珍品が出品されている …

もちろん達郎さん関連のものです。

何かといいますと、1973年3月に発行された「牙 - 文化戦線の構築へ向けて」といった、学生運動系
の小冊子。

地下出版的に発行されたものらしいですが。

この小冊子に「山下達郎」の名前で、「書きなぐり的なロック考」というタイトルの文章が寄稿されて
います。

下記画像クリックで、画像が拡大されます。

さらに小冊子についての詳細は下記から。

牙 - 文化戦線の構築へ向けて / 書きなぐり的なロック考

画像に文章の一部が写っていますが、ちょっと文字が小さいしぼやけているところがあったりして、
イマイチはっきり読み取れませんよね。

そこでですね、自分の左右視力1.5の目で ( ← 本当ｗ ) どこまで当たっているかは分かりませんが、
頑張って読み取ってみました。

正確さは保証できませんが、一応載せてみます。

「書きなぐり的なロック考：山下達郎」

悶々としている意識の中から、文章をまとめ上げること自体、とかく腰祈に陥ったり、しっちゃか
めっちゃかな内容に終始るすといった危険性を多分に含んでいる。

とりわけ、文化活動 ( 映画、演芸 etc ) を自分が実践するという形で関わっている場合、それに
ついて何か書こうとしても、何を要旨にもってくるかということは、これはもう、いろいろありすぎて、
結局途中で筆を置いてしまっていたのが、今までの状態だったのだが、それらを自由に、勝手に
文章化するチャンスを与えられた。

この際、 ( … ) 掘り下げてみたいと思う。

私自身は音楽、その中でも、いわゆるロックと呼ばれている音楽と関わっている多くの人間のうち
のひとりである。

「いわゆるロック」という言い方を私がしたのは、ロックに対する定義 ( … ) に曖昧に済まされて
いるからで、個々のイメージの違いを「いわゆる」とすることによって集約しているわけである。

頭の「悶々としている意識の中から、文章をまとめ上げること自体、とかく腰祈に陥ったり … 」の
くだりは、特に正確さに自信がありません。

( … ) は画像に写ってなくて見えないところ、下線部は画像に写ってないけど自分で予測して書いた
ところです。

1973年3月といいますと達郎さんは20歳。シュガー・ベイブ結成直前くらいですかね。

上記リンク先の小冊子の詳細のページにも「真贋（しんがん = 本物か偽物 ) などについて保証
できるものではありません」といったことが掲載されていますが …

過去のインタビュー等で達郎さん本人も、学生運動に加担したことがあるという発言は何度かして
います。

他にも「山下達郎」という名前はもちろん、「私自身は音楽、その中でも、いわゆるロックと呼ばれて
いる音楽と関わっている多くの人間のうちのひとりである」というくだりを見ると、達郎さん本人っぽく
思えます。

「しっちゃかめっちゃか」という言葉も出ていますが、これもよく達郎さんが使いますよね。

… とはいうものの、確実に達郎さん本人が書いたものなのかどうかは？？？です。

たまたま同姓同名の人物が書いたという可能性も、確率は低いですが無いとは言い切れません。

まあ本物だとすれば、達郎さん本人は書いたことを覚えているでしょうけど。

でも … 出品価格 88万円（！）

実は初回の出品では 155万円という価格が付いていました。さすがに下げたみたいですけど。

88万円じゃねぇー … ちょっとね。誰も買わないでしょ。

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