やっぱり 山下達郎が最高!   -   山下達郎の大ファンである管理人が、山下達郎に関するあれこれを書いています。

 
山下達郎.org やっぱり山下達郎が最高!



■ グッズ / コレクション ■   FMレコパル : 1989年 No.23 ( 「 JOY 」 リリース時の、山下達郎インタビュー掲載 ) - その


sponsored links  
 



  ( 2017-09-22 )   山下達郎 : TOPページ


  FMレコパル : 1989年 No.23 ( 「 JOY 」 リリース時の、山下達郎インタビュー掲載 )  からの、
続きになります。

どうぞ。 ↓


【 ボクの音楽は禁欲的じゃないと成立しない!? 】

* *  達郎さんの音楽は、ストイックなところがあるものね。

僕の音楽は、禁欲的でないと成立しないの。 ギターを弾きながら歌ってるでしょ。 これが地獄なん
ですよ(笑)。 「 ラブランド・アイランド 」 なんか、ギターを弾きながら歌うのは、ほんと、曲芸なんだ
から。 曲のおしまいのほうになると、つい盛り上がって力が入って、ギターのリズムが崩れたりする
(笑)。 それがまたいいと、自分で言ってれば世話はないけど(笑)。 ギターを弾きながら歌えない曲
は、作らないようにしてるんですが、「 踊ろよ、フィッシュ 」 を作った時は、締め切りまで時間がなくて、
弾きながら歌えるように考えて作る余裕がなかった。 だからライブでやれない(笑)。 そういう曲、
たくさんありますよ。 ハンドマイクで歌ってる曲は、「 レイニー・デイ 」 にしても、デルフォニックスの
カバー曲 「 ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラブ・ユー 」 にしても、歌が安定しているし、情感もあります。


* *  「 ナイアガラ・トライアングル 」 に入った 「 ドリーミング・デイ 」 は、ニューオーリンズ風の変わった
      雰囲気の曲ですね。


素直なところが好きで、前から入れようと思ってたんです。 今はニューオーリンズの音楽が、ちょっと
ブームになりかけてますけど、この曲は僕なりにニューオーリンズをそしゃくした形の演奏です。
ちょっとラテンに近いところもある。



* *  「 おやすみロージー 」 は最新シングルですね。

鈴木雅之君に書いた曲だけど、僕はレコードにしてなかったし、シングル向きの曲だし … 。 バックの
コーラスがテープだから、果たしてライブ・パフォーマンスといえるのかどうか迷ったんです。 でも、僕の
コンサートでは、一人アカペラ・コーラスのコーナーが、重要なファクターとしてあるから、その変形として
入れました。 日本語のドゥー・ワップをやったのは、この曲が始めてだったから、思い入れが深いん
ですよ。 '58年に、ロージー&オリジナルズの 「 エンジェル・ベイビー 」 という曲が全米ナンバーワン
になったんですが、その曲へのオマージュです。 映画でいえば、小津安二郎に捧げた映画 「 東京画 」
の世界ですね、ほとんど(笑)。



【 修正は最小限にしてライブの緊張感を! 】


* *  今回、久しぶりに昔の演奏を聴いて、どうでしたか。

若さだね。 ヤマちゃんってところがありますね(笑)。 自分でびっくりしたのは、歌の感じがそんなに
変わってないんですよね、'81年と '89年で。 ただ、厳密にいうと、表現力は違ってきてると思います。
ここ3年ばかりのライブからのテイクを多く使ったのは、歌の出来を優先したからで、演奏だけでみたら、
他にもいい曲があるんです。 それから、もっと修正が必要になるかと思ってたけど、歌詞を間違ってる
ところを直した程度で済んだのは良かったですね。 「 ダンサー 」 で、歌詞の一番と二番を間違えて
歌ったところとか、修正したのはほんのわずか。 最近のライブ・アルバムとかビデオには、みんなすごく
修正を加えますね。 僕も初めは、なるべく完全なものを作ろうと修正することを考えたけど、途中から
やめたんです。 ライブで録ったものには、何千人のお客の前で一回しかできないという緊張感がある。
生きてるの、歌も演奏も。 自分が忘れてたものがあった感じがして、次のレコーディングの参考にも
なりましたよ。



* *  それはどういう点ですか。

ここ何年か、スタジオ・アルバムでは、コンピューターとドラムとベースとギターで録音してたけど、
それよりもライブの乗りのほうが勝ってる。 だから次は、もう少しメンバーを増やしてレコーディングして
みようかと。



* *  ライブのバンドの編成は?

10年間ほとんど変わってなくて、ドラムとベースとギターが僕を含めて2人、サックス、コーラスが
2〜3人。 ワンパターンなんだけど、それ以上要らないんです。 これが僕の音楽を表現する最小単位。
ステージで誰ひとり遊んでる人間がいない。 いつも全員フルパワーでやらないと、ライブは面白くない
というのが信条なの。 僕自身、ベンチャーズ、ビートルズ、ローリング・ストーンズといったロックン
ロールのバンドを見て育ってきてるから、歌手が真ん中にいて、オーケストラが後ろで待ってるのは
嫌なの。



【 音楽はスポーツじゃない。音で勝負だ! 】


* *  達郎さんのコンサートでは、お客さんが立たないでしょう。

座って見られるというのが、僕のキャッチ・フレーズだから(笑)。 僕は体が敏捷(びんしょう)じゃない
んですよ。 高校の時関節炎だったんで、体が硬くて、ダンスできないの。 ロックンロールって、基本的
にダンス・ミュージックだから、そういう音楽を作ってるけど、自分では踊れないというジレンマがある。
でも、お客さんが乗るのは立つことじゃないんです。 僕にとっては。



* *  コンサートでじっくり音楽が聴ける安心感がうれしい。

ほとんど、ラルフ・ローレンの世界です(笑)。  ( ※ オーソドックス・テイストという意味 )


* *  会場を大きくしないのも、誠実な感じがするし。

音楽はスポーツじゃない。 音で勝負しないと、最終的には敗北していくというのが僕の考え方なの。
お客をマスで考えないで、いつも一対一で対決できるくらいの会場でやりたい。 中野サンプラザ
だったら、電源が飛んだ時でも、会場の真ん中あたりで、ギター一本でやれば声が届くけど、武道館
じゃ無理でしょ。



* *  「 ライド・オン・タイム 」 でノーマイクで歌う楽しみもなくなっちゃう。

そう。 つまんないでしょう。 ただ、東京周辺では、入場券が買えないという苦情が殺到してるので、
うれしい悩みがありますね。 公演回数を増やせばいいんだけど、そうすると、レコーディングの時間が
なくなって、その年はアルバムが出ない。 あと、まりやのレコードもプロデュースしなきゃならないし、
とにかく時間がない。



* *  大ホールのライブの可能性も、今後はあるかもしれないですね。

やろうと思えば、大きなホールでもできるんですよ。 僕は100人の前で始めたから、10万人の前でも
できる。 実際、西武球場のイベントに出たこともある。 僕は時々、人のやってるライブ・ハウスに
行って、1、2曲歌わせてもらうようにしてるんです。 目の前にお客がいないと、ライブ・パフォーマンス
は、ある意味では死ぬんですよ。 ライブはお客が作るものなの。 いいお客とか怖いお客の前でやる
ことが、絶対に必要。 さっき100人の前でできれば10万人でもできると言ったのは、そういう意味でね。



インタビュアーは、北中正和さんでした。


山下達郎 JOY インタビュー


体はスリムなのに、やけに顔だけ真ん丸で。 … タツローくん ソックリ(笑)。

えーと 。 1989年の11月ということは … この時、達郎さん36歳。

28年前のインタビューということになりますが、言ってることが、今とほとんど変わってませんね。w

さすが、達郎さん。


このインタビューのあとのページを、ずーっとめくっていくと、こんな広告が。


山下達郎 JOY 広告


「 達郎空間 140分 !! 」

これ、すごいカッコいい。 切り取って額装したいくらいですよ。


コメントは こちらから

【 カテゴリー 一覧 】

コンサート

ニュー・リリース情報

メディア登場情報

山下達郎 オフィシャル・ファンクラブ

ファンクラブ会報 「 タツローマニア 」 到着

「 タツローくん 」 カレンダー

グッズ / コレクション

山下達郎 サインギャラリー

歌詞

関係各位

達郎作品 vs 洋楽作品

洋楽の先生、達郎先生

「 レコード・コレクターズ 」 誌

レコード・コレクターズ誌 「 私の収穫 」

邦楽作品のカバー

私の達郎編集盤

アンケート

誕生日

アルバム・ディスコグラフィ

サンデー・ソングブック - プレイリスト ( 1995年 〜 2000年 )

サンデー・ソングブック - プレイリスト ( 2001年 〜 )

その他の話題


                           sponsored links

 
 


sponsored links  
 


     





Copyright ©    山下達郎.org | やっぱり 山下達郎が最高!