雲のゆくえに ( 山下達郎 ) vs BACK TO THE WORLD ( CURTIS MAYFIELD )

達郎さんはシカゴのソウル・ミュージックにかなり大きな影響を受けていますが ( 特に '70sのシカゴ・
ソウル )、その中でも特に CURTIS MAYFIELD ( カーティス・メイフィールド ) からの影響は大きいよう
です。

CIRCUS TOWN 収録の「 WINDY LADY 」、GO AHEAD！収録の「 PAPER DOLL 」などは、カー
ティス風な作品です。

前にここでも ( → 街物語 ) 同じようなことを書いてましたけど。

他にもアルバム RIDE ON TIME 収録の「雲のゆくえに」、これもカーティス色の強い作品です。

1973年リリースのアルバム「 BACK TO THE WORLD 」の1曲目に収録された、アルバム・タイトルと
同名の「 BACK TO THE WORLD 」。

「雲のゆくえに」は、この作品を目指して制作されたのではないかと思われます。

YouTube / CURTIS MAYFIELD ： BACK TO THE WORLD

この作品について達郎さんは …

「これはシカゴ・ソウル的な曲で、自分としてはすごく好き。日本でヒットするタイプの曲じゃないけど。」

「青山（純）君のドラムがジェイムス・ストラウドのドラムみたいで、すごく良い。」

ちなみに「雲のゆくえに」はもともとは、吉田美奈子さんの1978年のアルバム「愛は思うまま」
のために書き下ろされた作品でした。

達郎さんが RIDE ON TIME で、セルフ・カバーしたということになります。

カーティス・メイフィールドは 1990年にコンサートのステージで、落下した照明器具の下敷きとなり重傷
を負いましたが、1996年にニュー・アルバム「 New World Order 」で復帰。

しかしその3年後の1999年に、残念ながら亡くなっています。まだ57歳という若さでした。

CURTIS MAYFIELD ： BACK TO THE WORLD

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